古い友人

今日は古い友人に出会った。
中学校以来の出会いだ。
彼の実家はかなり特殊な家で、彼はその家を継ぐために、当時から少し周りから変わった目で見られていたと思う。僕と彼は違うクラスであったが部活動が一緒だったため、そこそこの気合いがあったとおもう。
あのころ眼鏡を掛け、ひょろっとしていた彼、今日久しぶりに出会った彼は立派な着物を着て眼鏡はおそらくコンタクト。頼りがいのある体格になり多くの人に生きる道を説いていた。
いずれこうなるんだろうな…と、幼いなりに僕自身予想していた未来であったが、何とも不思議な感じがした。
僕の苗字が変わっていたこともあり、彼は再会に気がついていないようだったので、旧姓を名乗り彼に再会を告げた時の顔を真っ赤にした彼の顔が印象的だった。まさしくそれは、当時の彼と変わらない素朴な笑顔だった。